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撃ち抜けないのは、美女の心と物事の急所だけさ。
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<前回までのあらすじ>

→富士登山2012 その1 -初めての富士山-
→富士登山2012 その2 -登山の心得-



登山開始から1時間半、七合目の区切りとなる山小屋「花小屋」に到着。
先発隊のカービィさん、かのか、につけちゃんと合流する。

六合目から七合目にかけて徐々にパーティはバラけ出し、
自分はずっとキューブ君、にゃごちゃんと3人で歩いていた。

キューブ君は今回で富士登山4回目となるベテラン、
ルービックキューブが趣味で、
2006年には趣味が高じてTVに出た事もあるスピードキュービスト。

だからキューブ君、キューブ君って皆に呼ばれてる。
つきっこのイベントには初参戦。


にゃごちゃんは、去年の東京マラソンで初めてお会いした女の子。

『魔女の宅急便』の魔女キキのコスプレをして、
デッキブラシを担ぎながらフルマラソンを完走した剛の者。

今年のつくば100キロウォークも一緒に参加した。
彼女も富士登山の経験者だ。


少し遅れて、大島君と中山さんの2人も合流。

情報共有のため、チームのメーリングリストに
現在地と合流した8名のメンバーの名前を書いて送信する。

moonさん、あららちん、ヤマグチくん、ちーちゃん、ウコンさんの5人は
もう少し下にいるみたいだった。

これから先の混雑を考えれば、待つには少し距離が離れ過ぎている。
何度か深呼吸をして、再び皆で歩き出すことにした。

ここから先は日の出館、トモエ館、鎌岩館、富士一館、鳥居荘、東洋館と
しばらく山小屋が連なるように設置されていて、
深夜でも飲料水や軽食が購入できるようだ。

飲料水も携帯食糧も充分な量を持ってきたつもりだけど、
いざとなればすぐに補給ができると思うと、気持ちも楽になる。

山頂まで続く登山客のヘッドライトの明かりが道のように見える中で、
ひときわ大きく光る山小屋の光が頼もしく思えた。

8月4日の日の出予定時刻は4時43分。
残り5時間。


キューブ君、にゃごちゃん、桶屋の3人が
日の出館、トモエ館を過ぎ、救護室を抜けて鎌岩館に差し掛かる頃、
moonさんから日の出館にいるよと写真付きのメーリングリストが届いた。

moonさんもペースが上がってきたみたい。

同じくして、先発隊のカービィさん、かのか、につけちゃん達が
鳥居荘周辺にいると返信が届く。

先発隊はえー(笑)

でも、各チーム、それぞれのペースで山頂を目指しているものの、
そんなに大きくは離れていない様子。

みんな頑張ってる。自分も前に進もう。


時刻は0時20分、登山開始から3時間が経過。
キューブ君、にゃごちゃん、桶屋の3人も鳥居荘に到着。

鳥居荘から東洋館までの登山道は、急勾配の岩肌を登っていくため、
このあたりから急に道が混雑し始める。

前が詰まっているようで、身動きがとれない。
休憩がてら、後続の5人を待つ。


しばらくするとmoonさんが勢いよく登って来た。
なんでこの人こんなに元気なんだろう(笑)

日の出まで残り4時間、今日のこの混雑状況を踏まえれば、
山頂でご来光を眺めるにはギリギリかもしれない。

そう思ってペースを上げてきたみたいだった。
ここぞの集中力はやっぱさすがだよね。

一緒に登るのかな、と思いきや、
「それじゃ俺いくわ!」と彼は跳ねるように登って行った。

moonさんはもっと標高の高い街に住むべきだな。
あんなに元気なmoonさんはそうそう見れるもんじゃない。

元気過ぎる。


そうこうしているうちに、ヤマグチ君も追いついてきた。

ヤマグチ君とは去年の100キロウォーク以来の「戦友」だ。
つきっこメンバーの中では数少ない花の独身20代。

ここから先は、キューブ君、にゃごちゃんに加え、
ヤマグチ君、桶屋の4人で登ることに。


1時3分、先発隊のカービィさん、かのか、につけちゃん達から
八合目の山小屋「太子館」に到着したとの連絡がメーリングリストに入った。

ほどなくして、moonさんも太子館着との連絡が入る。
無事に合流できたようだ。

この時点で先発隊が4名、
moonさん、カービィさん、かのか、につけちゃん。

次に大島君、中山さんの2名が続き、
そのすぐ後方に我々4名。

後続にはあららちん、ちーちゃん、ウコンさんの3名が続く形になった。


1時20分、やっとの思いで八合目「太子館」に到着。

標高 3,100m の標識が嬉しい。とうとう 3,000m 超え!
山頂まで700mを切った。

しかしながら日の出までは残り3時間、実に微妙な感じだ。
でも、ここまで来ると必ずしも山頂でご来光を見れなくても
別に構わないような気がしてきていた。

吉田ルートを選んだ理由は、他のどの登山ルートよりも山小屋が多く
未経験者でも登りやすいって点が一番なのだけど、もうひとつ、
山頂まで行かなくても途中でご来光を眺めることができる点も魅力だった。

見れないのは悔しいけど、でもここまで来れればどこでも見れる、
そう思うと不思議と焦る気持ちは湧いてこなかった。

だって、この段階で空気がスゲー美味しいんだぜ。
今までに味わったことのない凛と澄んだ味がする。

眼下に広がる夜景も素敵ならば、見上げれば満天の星空。
ああビールが飲みたい。


地図を確認すると、八合目の次は元祖八合目、本八合目、八合五勺と、
少し歩くごとに色んな名前の八合目と出会えるようだ。

ああこれが噂の・・・と思う。

山小屋も太子館を皮切りに、蓬菜館、白雲荘、元祖室、
富士山ホテル、本八合目トモエ館、御来光館と続く。

吉田ルートはホントに山小屋が多い。

持ってきた500mlペットボトル×2本ももうすぐ飲み終わる頃。
飲み切る前に、どこかで補給しないといけないなと考えていた。



→その4につづく

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伊集院光を聞き育つ。

撃ち抜けないのは美女の心と物事の急所だけさ。

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