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撃ち抜けないのは、美女の心と物事の急所だけさ。

<前回までのあらすじ>

→富士登山2012 その1 -初めての富士山-


すっかり日も落ちた富士スバルライン五合目。
季節も8月だというのに、肌寒い。

出発時刻が近づくと、マイクロバスを下りて皆で広場に集合した。
各自トイレを済ませ、準備体操とストレッチを入念に行う。

メンバー全員で集まって記念撮影を終えると、
今度はスタート地点の前で円陣を組む。

つくば100キロウォーク大会のときも、
マラソン大会のときも必ず行う、つきっこの恒例行事みたいなものだ。

ここで皆といくつか確認をする。


・各自のペースで登り、決して無理はしないこと

・真っ暗な山道、1人で登ることだけは避けること

・山頂での過ごし方、そして下山後のスケジュール

・万が一途中で下山してしまった場合の集合場所

・メーリングリストによる情報の共有


どれも大事なこと。
何かが起きてからじゃ遅いから、ちゃんと頭に叩き込んでおく。

山は油断してると命に関わる。

21時30分、いよいよ登山開始。
まずは六合目を目指して、暗い山道を歩きだす。

いっくぜぇぇぇぇぇ( ゚Д゚)!


見上げれば、空は雲ひとつない満点の星空。

ヘッドライトは付けていたものの、
月が明ることもあって、足元はかなり明るかった。

吉田ルートの“登り始め”は、しばらく緩やかな下り坂が続いていた。
ちょっと変な表現だけどね(笑)

千里の道も一歩から。
100キロウォークだって富士山だって、その原則は変わらない。

時には談笑しながら、時には黙々と、
そして時にはすぐ目の前に広がる景色に心奪われながら歩みを進める。

いやね、実を言うと5合目は車で行けるってこともあって、
たいしたこと無いんじゃないかと思っていた部分もあったんだ。

でも、登り始めてすぐに反省。

スタート地点とはいえ標高は 2,305 m、
眼下には、この時点でかなりの絶景が広がっている。

あの街の光は吉田市だろうか、すごく綺麗な夜景が見える。

必ずしも山頂まで登る必要はないけど、
富士五合目までだけでも来る価値は充分あると思った。

歩き始めてしばらくすると、
富士山安全指導センターがあった。

そこで簡易的な地図をもらい、再び6合目に向けて歩きだす。

この地図はコースはもちろん、山小屋や標識の位置も載っていて、
メーリングリストで次々と送られてくる仲間の現在地を
把握するのにすごく役にたった。

さすがは吉田ルート、毎年多くの観光客と登山客が訪れるだけあって
こういう配慮はすごくありがたい。

富士山安全指導センターを抜けたら、
六合目はもう目と鼻の先だった。


六合目に到着すると、そこで最初の休憩をとった。

ゆっくりゆっくり、
深呼吸をするように大きな呼吸を繰り返す。

今回の富士登山にあたっては、
周囲の登山経験者から多くのアドバイスをもらった。

具体的には、この動画を作成した方(笑)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4337749


こういうスキルが無駄に高い、実に尊敬できる先輩だ。
深呼吸はそのアドバイスのうちのひとつ。

・思い立ったが深呼吸、兎にも角にも深呼吸

とにかく気が付かないうちに身体の中から酸素が抜けていくから、
休憩の都度、これでもかってくらい深呼吸した方がいいよ、と。

今回の富士登山は特に、夜の21時半から登り始め、
夜通し山頂を目指して歩き続ける弾丸ツアー。

途中にある山小屋で身体を慣らすこともできないから、
高山病対策が非常に重要だった。

低酸素状態にならないように、休憩の都度、そして
ちょっと立ち止まったらときにも、はたまた歩きながらでも、
いつでもどこでも意識して深呼吸を心がけた。

おかげで高山病になることもなかったよ。


もうひとつ意識したのが歩行速度。

・普段は2歩で行ける距離を、3歩で歩くよう進む。

これは高山病対策の意味もあるけど、体力面のケアもあると思う。

今回参加したメンバーは、
自分を含め何人かが100キロウォークの経験者。

歩き続けるだけなら24時間だって歩き続けることができるメンバーだけど、
でも平地と傾斜地では使う筋肉も違うし、体力の消耗度も全く違う。

無理してバテバテになってしまったら、登れる山も登れない。

少なくとも富士山の難易度であれば、
ご来光はともかく、山頂が逃げることはない。

今回は、何を差し置いても頂上まで登ることが目的だから、
無理にペースを上げる必要もない。

このゆっくりとしたペースがなければ、
きっと登り切ることはできなかったと思う。


六合目の休憩ポイントを抜け、今度は七合目を目指して
砂の斜面をジグザグに登っていく。

道が薄暗いからあまり見えないけど、
たぶん砂埃とかもの凄いんだろうなって思った。

月明かりに照らされた山肌がごつごつしているのが見える。

富士山って、遠目から見るとこれ以上ないくらい美しい姿形をしてるけど、
実際に登ってみると岩と砂だらけでボコボコなんだな・・・

このあたりの道はぶっちゃけかなり単調だ。
ペースを維持しつつ、折り返し地点ではこまめに休憩をはさみながら、
最初の山小屋を目指して黙々と歩き続ける。

しんどい・・・

登山客のヘッドライトが延々と連なっているのが見える。
頂上はまだ遥か彼方にあるように思えた。


→その3につづく

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都内在住、30代バツイチ♂
多感な青春時代に
伊集院光を聞き育つ。

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