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撃ち抜けないのは、美女の心と物事の急所だけさ。
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店名に「たちのみ」とはあるけど、
正確には立ち飲みもできる割烹みたいな感じ。

カウンター席はコース料理を予約したセレブ専用で、
僕らのような庶民は立ち飲みしながらその背中を眺め
羨みながら飲むスタイル。

短冊メニューがずらり貼られた薄暗い店内は
確かに立ち飲み居酒屋っぽい雰囲気があるものの、
メニューの価格帯が実にかわいくない。

料理はすごくおいしいんだけど、
店主が美味しい料理を求めやすい価格帯にするため
業態として立ち飲み屋を選んだ…というよりは、
どちらかといえば「立ち飲み屋」という響きを求めて訪れる
迷える子羊たちに普段食べられないであろう
美味しい料理を俺様が施してやるぜ的な
高飛車な印象を受けてしまった。

たぶんこの料金設定の中で
価格普通の感覚で飲み食いしたら
1人1.2~1.5万円くらいはいってしまうはず。
その価格帯でこの内容だと
庶民の僕ではちょっと厳しい。

カウンターに座って優越感にひたりたい人はともかく、
もし僕がカウンターに座ったら
立ち飲み客からの背中に刺さる視線と
店内のざわつきが気になってお酒も料理も味わえない。

お財布的な意味でも
立ち飲み感覚で行くと痛い目にあうので推奨できず、
なんともどっちつかずな業態なのが残念だった。

とはいえ、誤解されるといけないので書くけど、
立ち飲みではなく高級店として、
きちんとその価格帯相応のサービスが受けられるなら
お料理、特にお鮨は本当に美味しいのでおすすめです。


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撃ち抜けないのは美女の心と物事の急所だけさ。

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