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撃ち抜けないのは、美女の心と物事の急所だけさ。
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※この記事は、2009年01月10日にmixiで投稿したものを転載したものです。


遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。

予定より2日遅れではありますが、
一昨日、無事帰国いたしました(`・ω・´)ゞ

12月31日に日本を発ち、1月6日に帰国する予定で
アメリカ、オレゴン州にある牧場に行ってきたのですが、
きっと日頃の行いが良いせいなのでしょうね、
帰国当日に大雪が降り、予定の飛行機に間に合わず・・・><

吹雪で数メートル先も見えないような状態で
灯りのない真っ暗なフリーウェイ(日本でいう高速道路)を走り抜け、
普段の倍の時間、4時間以上もかけて辿り着いた瀕死の私たちに
サンタクロースのような口髭を蓄えた空港案内係が発した一言。

“Bad News!”

あーアメリカの人は、本当に映画みたいなセリフを言うんだな、
と思いました。

そんな訳で急遽、旅程を次のチケットが取れた2日後まで延長し、
牧場の最寄空港があるボイシ(アイダホ州)と、
国際空港のあるサンフランシスコ(カリフォルニア州)でそれぞれ1泊。

予定外のバカンスも楽しめたので、
まぁこれも旅の醍醐味ってことで!

今回のアメリカ旅行は、そんなアクシデントも含めて、
本当に貴重な体験をすることができました。

まず、成田からサンフランシスコまでの飛行機では、
初めての夜間飛行を体験。

窓の外に広がる一面の星空がとても素敵で、
なるほど地球は広大な宇宙に漂う星のひとつなのだと改めて感じました。

そして牧場に着くと、
最初に驚かされたのはそのスケールのデカさ。

牧場の広さを聞くとだいたい3,000エーカー程もあるそうで、
1エーカーを約4,046㎡と考えると、約12,138,000㎡、
つまり東京ドーム260個分くらいの広さがあるとのこと。


※向こうに見える山のふもとくらいまでがこの家の土地らしい
 これは到着翌日、つまり1月1日の初日の出!

家に入ると、家族の温かい出迎えとともに
3匹の牧羊犬からの熱烈なタックル。

彼らと暖炉の部屋でまったり至福の時間を過ごし、


※手前の黒犬が「コーラ」、尻を枕にしている後姿のブチ犬が「バーディ」


2日目の翌朝6時半からは、放牧されている牛への餌やり。
 
トラックの荷台から、1トンもある干し草を
少しずつ切り離して落とすという豪快な餌やりの方法に面喰い、


※トラックの荷台に乗った牧羊犬「ジェイク」の後ろ姿と、
 餌の乗っているトラックを追いかける牛達


※これで1トンの干し草をトラックに乗せるのだ


夜は夜で、里帰りの子供たちとクリスマスパーティ。
 
アメリカには正月って概念がないせいなのでしょうか、
我々が帰国するまでずっとクリスマスツリーが飾ってありました。

夜も更け、パーティで疲れた子供が寝静まると、
今度はステイ先のお父さんと一緒に子供たちへのプレゼントを準備。

パーツを組み立て、翌朝起きてきたときに
一番最初に目に入る場所へ設置。

もちろん、これは子供たちへのサプライズ。

朝起きたときの5歳のやんちゃ小僧と、3歳の愛くるしいプリンセスが
驚いた顔はむちゃくちゃ可愛かったです。


3日目は牧場から車で20分くらい離れたベーカーシティでお買い物。

気温計を見ると25度とあるのですが、
むこうは華氏で計算しているので、摂氏に直すと氷点下4度くらいです。

むっちゃ寒いです。


※きれいな街並みですが、景色に見とれて油断してると転びます

お土産になりそうなものを物色しつつ街を散策。

個人的に日本を間違えて認識、かつ体現しているような品物が
お土産に最適なんじゃないかといろいろ探してみたのですが
国際交流が進む昨今では、ちゃんと日本を理解していただいているようで。

嬉しいような、残念なような、
これぞって面白い勘違い商材はほとんどありませんでした。

唯一の収穫が【寿司巻(SUSHI-MAKI)】
と書かれたメイドインチャイナの「まきす(すだれ?)」くらい。

調理例の写真に「握り寿司」が表示されていたので、
きっとこれを購入した方はさぞかし苦労して握り寿司を作ることでしょう。

さすが中国製!


さて、その夜は、時期的に少し早いにもかかわらず、
幸運にも羊の出産に立ち会うことができました。

その日生まれたのは1匹でしたが、
翌日の真夜中には、なんと3つ子の赤ん坊が誕生。
 
通常、羊は2月から3月にかけて子供を生むそうで、
すこしフライング気味だね、と話していまいた。


※よく見るとまだへその緒が取れてません


※母羊は近づくと怒ります


5日目、本来であれば最終日になるはずだったこの日は、
午前中にトナカイを見にちょっと山の中へ。

車で40分くらい行った山の麓、屋根も無いむき出しの馬車に引かれて
生まれて初めての生トナカイと対面。
 
しかしながら話好きのガイドは早口で何を言っているか分からないし、
気温は氷点下9度で死ぬほど寒いし、帰り際には滑って転ぶし、
冬のアメリカは富士登山ばりの防寒具と、
滑らないトレッキングシューズが必要だと強く思いました。

で、その夜。

天候が崩れ出したため、当初の予定よりも早めに家を出たものの、
冒頭に書かせていただいた生“Bad News!”。
 
その後、空港近くのモーテルで1泊、
夕方にはサンフランシスコに移動しさらに1泊、
その翌朝に成田へ出発するという、最後はちょっとバタバタでした。

でも、全体的には非常に充実した良い旅でしたよ。

正直、実際に行ってみるまでは、
アメリカって何となく暮らしにくそうなイメージを持っていたのですが、
いざ行ってみると物価も安いし、何食ってもたいてい美味い。

カロリー計算が阿呆なので油断すると体重が倍増しそうですが、
とても暮らしやすい、素敵な国だなって思いました。

時期を見て、また行ってみたいと思います。

日本に帰ると、その翌日の関東も大雪の予報で笑いましたけど、
何はともあれ、無事に帰国できて良かったです( ´∀`)

雪はしばらく勘弁ですよ・・・ 

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