撃ち抜けないのは、美女の心と物事の急所だけさ。
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5.0km、28分。
今日は緊急事態だった。本当に大変だった。
走り始めてすぐに下腹部の違和感に気が付いたのだけど、
まぁなんとかなるだろうと無視してたら
2kmくらい走った先でステータス異常「ぽんぽんぺいん」になった。
走っても戻っても自宅までの距離はたいして変わらない絶好のポジション。
1kmほど走れば公衆トイレはあるものの、おそらく紙の在庫がないところ。
最悪これ靴下に逝っていただくしかないと考えながら
鳴り続ける脳内アラームと自身の忍耐力を天秤にかけ、
下腹部への刺激と振動を最小限に抑えながらも
少しでも帰宅までの時間を短縮すべく懸命に走る。
動きの全ての無駄を削ぎ落とし、速く、しかし優しく走るために
無駄に洗練された無駄のない無駄なフォーム。
あれだけのハンデを抱えながらも、
後半3kmをいつもとほぼ同程度のペースで走り抜けた。
人はこれを「開眼」または「覚醒」と呼ぶのだろうか。
いや、最終的に何も手に入れてないから
単なる「火事場の馬鹿力」と呼ぶのが正解かもしれない。
家で無事にデトックスしたら元気になった。
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