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撃ち抜けないのは、美女の心と物事の急所だけさ。
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青空の下、球児たちが白球を追いかけている。

自分が高校生のころは帰宅部だった。
別にいじめられていた訳じゃないし普通に話もしていたけれど、
単に「同じクラス」ってだけで慣れあってくる同級生が面倒だったし
「オレら」とか「ウチら」とか勝手に一緒くたされるのに違和感があって
同じ教室、空間にいるのが嫌でたまらなかった。

やりたいこともなりたいものも成し遂げたいこともなかった。
3限と4限の間に弁当を食べ、昼休みになると真っ先に図書館に向かった。
下校時刻になれば誰よりも早く校門を出た。

一人で過ごすのが心地よかった。

当時、もし自分が部活をやっていたら
高校生活はどうなってたんだろうと考えることがある。
そこからの人生はどう変わっていたんだろうと考えることがある。

そんなときの結論はいつも決まってる。
どちらが良い、悪いではないけれど、たぶん、今の自分はない。

でもひとつだけ言えるのは、今は今の自分が気に入ってるけど、
あっちの自分も、たぶん今の自分を気に入ってるはずだろうなって。

まぁそれならいいかって、いつも思う。
ありもしない、仮定の話だ。
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プロフィール

HN:桶屋が儲かる

多感な青春時代に
伊集院光を聞き育つ。

撃ち抜けないのは美女の心と物事の急所だけさ。

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