今朝、走りに出るときにゼッケンをつけた何人かとすれ違った。

歩く者、走る者、さまざまではあったけれど、
一目でそれとわかる、夜通し歩いてきた者たちの哀愁漂う背中。

マラソンの大会にしては重装備過ぎるその姿。
憔悴し疲れ切った表情に感じる、不思議な懐かしさと連帯感。

まさか…と思いつつ、ゼッケンを確認したら
「第5回小江戸大江戸200K」とあった。
思わず「がんばれ」と声をかけていた。参加者からかすかな笑顔が返ってきた。

大会の詳細もコースも分からないけれど、日曜日のこの時間だもの。
中盤戦はとうに過ぎて、コースは終盤に差し掛かっているはず。

それでも200kmなら、まだまだ先は長いだろう。
いつ終わるとも分からない、果てしなく長い長い道を歩いた記憶が蘇ってきた。

第5回とあるから、もしかしたら来年もやるのだろうか。

とてもじゃないけど参加する覚悟も完走する実力もないけれど、
来年はここで味噌汁でも作って戦士たちを迎えるのもいいかもしれない。

ここまで来たんだもの、ゴールしなきゃ報われないよな。

がんばれ。負けるな。心の底からそう思った。
オレも頑張らなきゃって、彼らの背中を見て、そう思った。