上野にある本格中華料理のお店「千里香」。

日本で提供されている中華料理は何だかんだ言っても
日本人の舌に合わせて調理されてると思うのだけど、
間違いなくここの料理は日本人に向けて作られていない。

食材をはじめ味覚、視覚、嗅覚、食感、
どれもこれも日本在住の中国人、ないしは故郷の味が恋しくなった
大陸出身の人に向けて作れられている。

新大久保や池袋にもあるみたいだけど、店に入ってびっくりした。
まるで中国に来たかのようなあの雑多な香り、雰囲気。
そして上海で食べたあの味がそのまんま味わえる。

店内で飛び交う言語はほぼ中国語。
お客さんはもちろん、店員もたぶん全員中国人だろう。
日本語での注文もできたけれど、ちょっと変な顔をされる。

鉄串に通した様々な肉料理を卓上の炭火で焼くスタイルで6本から注文可能。
ボリュームもあるため4人くらいいないとしんどそうだ。

メニューも日本ではなかなか食べられない珍しい食材が並び、
牛、豚、鶏、羊はもちろん、犬やカエル、蚕料理もあった。

味や見た目に繊細さはないけれど、何を食っても美味い。
満席の店内も納得。辛いものが好きな人なら行って損はないと思う。