忍者ブログ
撃ち抜けないのは、美女の心と物事の急所だけさ。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

読んだ。

夜のピクニック』とは、
2004年に新潮社から発行された恩田陸の青春小説。

高校生活最後の行事「歩行祭」。
24時間かけて80kmを歩く、ただそれだけのことなのに
こんなにも特別な1日になる。

淡々と進む物語。
劇的なことは何も起きない。

でも、だからこそ何気ない会話や仕草の裏に見え隠れする
上手く言葉にできない想いが顔を出す、
甘酸っぱくて切ない、そんな青春の1ページ。

この本を読んだワタナベさんが単独100kmウォークに挑戦し、
その歩行記を読んだmoonさんがつくば100kmウォーク大会
皆を誘ったことで、今の自分の交流が始まった。

あれから2年。
これまでに、2度の100kmウォークを経験した。

でも、だからこそこれを読んで思った。


・・・走ったらそれマラソンになるんじゃね?


100kmウォークの最後の20kmなんて、ほんと極限状態で歩いていた。
この状態がどれだけ辛いことか痛いほど分かるつもり。

 だからこそ「走る」って要素、いらないなぁって思った。

「歩く」だけでこんなにも濃密なドラマがあるんだって内容を
きっと心のどこかで期待していたからなんだろうな。
 
ただ歩く。
淡々と進み、淡々と終わる。

そんな状態の中だからこそ感じることができた何かを、
恩田さんの言葉でもっと読みたかった。

そういう意味では「余計な」というと語弊があるけど、
登場人物に奥行きを持たせるため作った設定が、
せっかくの物語に、舞台に水を差している気がした。

そこだけがちょっと心残り。

ちくしょー青春だなぁもう!

PR
PR
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

HN:桶屋が儲かる

多感な青春時代に
伊集院光を聞き育つ。

撃ち抜けないのは美女の心と物事の急所だけさ。

since 2012.6.21
カウンター
ブログ内検索
PR2

Template by Emile*Emilie
忍者ブログ [PR]