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撃ち抜けないのは、美女の心と物事の急所だけさ。
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11月25日に「ゆるキャラグランプリ2012」なるものが開催されてたみたい。
愛媛県の「バリィさん」ってマスコットが優勝したのだそうだ。

「ゆるキャラ」とは「ゆるいマスコットキャラクター」の略語で、
ご当地イベント、街おこしなどをPRするマスコットキャラクターのこと。

提唱者であるみうらじゅんさんは
「ゆるキャラ」の定義として以下の3条件を挙げている。


 1.郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること。

 2.立ち居振る舞いが不安定かつユニークであること。

 3.愛すべき「ゆるさ」を持ち合わせていること。

(wikiより抜粋)


みうらじゅんさんの趣味・思考は個人的にとても好きではある。

でも、正直なところ「ゆるキャラ」ってジャンルには
あまり興味をひかれてなくて、だからって訳ではないけど
どうしても厳しくというか、偏った見方をしてしまう。

本当い申し訳無いけれど(誰にだ笑)
昨今の「ゆるキャラ」に感じる違和感と表現すればいいのかな。

それは、


「ゆるキャラ」って狙って作るもんじゃないよね?
結果的に生まれてきちゃうもんだよね。


・・・ってこと。

最近増えている「狙い撃ち」したようなキャラクターに、
ちょっと言わせて欲しい。

いや、もちろん決して今年優勝した「バリィさん」が
そうだと言ってる訳ではなくて、
広く全般的に「ゆるキャラ」だと広報されるようなキャラクターが
前面に押し出されるようなイベントのたびに、
という意味で捉えていただきたいのだけれど。


みうらじゅんさんが提唱している通り、
「ゆるキャラ」には“愛すべきゆるさ”が必要だと思ってる。

特に“愛すべき”って部分が重要で、
「愛おしくなるようなゆるさ」と言い換えてもいい。

それは例えば、何とか地方の復興、街おこしをしたくて、
地元の有力者たちが頭をひねり、熟考に熟考を重ねて生み出され、
ただ単に絵がうまいからという理由でデザインを依頼され、
でも残念ながら果てしなくセンスがなくて、予算もなくて、
しかし時には地元商店街の顔となり、広報誌の表紙を飾り、
でも地元民には実はそれほど受け入れられてなくて、
そういえばそんなのいたよねって感じで扱われてて・・・

そんな、結果的に生まれた「ゆるさ」。

まず「ゆるさ」ありきじゃない。
「ゆるキャラ」というジャンルありきじゃない。

本気で取り組んだのだけど、郷土の期待を一身に背負ってるのだけど、
結果的に、実に残念なことに、誰がどう見ても「うわっゆるっ!」と
感じてしまうような、そんな者たちからのみ発せられる愛おしさ、
それが「ゆるキャラ」の魅力なんじゃないだろうか。

それは「ゆるキャラ」の名のもとに生み出され、
さしたる苦労もせず、手軽に、気軽に、
ほら皆さんこういうのお好きでしょって感じでデザインされ、
大企業、団体が恥ずかしげもなく起用するキャラクターにはないものだ。

そんなキャラクターは、単なる「怠慢」の産物だ。
使い捨ての「記号」だ。

そこに“愛すべきゆるさ”など感じることはできない。
もちろん、個人的に。

結果的に「ゆる」くなっちゃったキャラクター達には背負うものがあり、
しかしその果てしないセンスの無さ(笑)によって
その重圧を背負いきれなくなっている、そんな不安定さが、
本来「ゆるキャラ」から発せられる魅力だと思う。

「ゆるキャラ」とひとくくりにすれば、
どんなものでも認知され持て囃されると思うなかれ。

「ゆるキャラ」という言葉は、免罪符にはならないんだ。

・・・と、これくらい熱く書いておきながら、
実はわりかしどうでもいいかなって思ってもいる(笑)

 

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