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撃ち抜けないのは、美女の心と物事の急所だけさ。
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我ながら女々しいと思うのだけど、
少し昔のことを思い出していた。

別れた嫁とは恋愛結婚。
初デートは横浜にある当時の「相鉄ムービル」。
そのとき観た映画は『ハンニバル』だった。

コレといって観たい映画もなく、
かといって全く興味のない映画を観る気も無く、
とりあえず話題の映画を・・・と選んだんだと思う。

鮮明に憶えている訳ではないけれど、
一緒にいることはもちろん、話すだけでも、
それこそ顔を向き合わせるだけでもドキドキしてた。
たぶん、というか間違いなく。

いつの間にかそれが当たり前になって、
恥じらいも何もなくなって、
言いたいことも全部言えるようになって、
別に言わなくてもいいやと省いちゃうこととか、
逆に言わない方がいいやと思えることとかが増えてって、
そんなことの積み重ねが大きな擦れ違いを生んで、
結局今の状態になったんだろうなと思う。

やっぱりもっと踏ん張って、頑張って、
こいつとなら幸せになれるだろうと感じた
あの頃の気持ちを取り戻そうとしたこともある。

だって、好きな人と恋愛ができて、結婚もできて、
そして愛すべき可愛い子供も生まれたってのは
とても幸せなことだったと思うから。

でも、もちろんもうやり直すつもりはないし、
そして、もうやり直せる自信も覚悟も度量も気力もない。

ちょっとね、疲れちゃったんだ。
もういいかなって思ってしまった。

自身の言葉以外で紡がれ、独り歩きしていってしまった人物像。
それと闘うことも、それを覆すことも、もう、別にいいやって。

そんなことを考えながら、今日またTSUTAYAに寄った。
さすがに1人で『ハンニバル』を観る気にはなれなかったけど、
その元となった『羊たちの沈黙』なら・・・と思って借りてきた。

別に原点回帰のつもりもないし、
当時に戻れるとも思ってない。

ただ、この映画は何度か観てると思うのだけど、
実は全くストーリーを憶えてないもんで
たぶんまた楽しめるんだろうと思っただけだ。

映画を観終わったあと、ムービル裏の子汚い幸川のほとりで
結構な時間を過ごしたのを憶えてる。
どんな会話をしたのかは全く憶えていない。
でも、そこに行ったことだけは憶えてる。

もしこの目の前を通る相鉄線に知り合いが乗ってたら
ここって車窓からスッゲー目立つんだよな、
絶対オレって分かるよなって思いながら何かを話してた。

一生懸命、伝わるとか、伝わらないとかお構いなしに、
なんとか自分を分かって欲しくて、
もっと相手のことを知りたくて、ずっと何かを話してた。

そんな当時のことを思い出しながら、借りた。

これから先、たぶん、またきっとどこかで、
そんな風に楽しめる恋愛ができればいいなと思いながら。


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撃ち抜けないのは美女の心と物事の急所だけさ。

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