彼と出会ったのは4年ほど前になるだろうか。
僕と同い年なのにこんなにいい男がいるのかと思ったものだ。

当時は西麻布の路地裏にあるとある居酒屋で
日本酒を注ぎその魅力を広める「飲まし手」だった。

今は日本酒だけにとどまらず
ワインやお肉など「食」の魅力を伝える「伝え手」であり
それらと僕らをつなぐ「繋ぎ手」でもある。

やっていることは今も昔も変わらない。

食材やその生産者の想いを一心に背負って僕らの前に立つ。
言葉だけでは伝えきれないその背景と物語を
なんとかして「体験」してもらうために、
いつも全身全霊でもってぶつかってきてくれる。

同い年だけど、僕の「兄貴」的存在である。

今日はそんな「兄貴」がご縁で知り合った某酒蔵の人と訪れた。
初めて会った日に朝まで飲んだくれたなぁと、
今ではもう朝までなんて無理やんなとお互いに笑って話せる関係になった。

酒の縁はね、やっぱり繋がるものですヨ。

残念ながら次のプロジェクトが始まる関係で
ここ松濤のレストランは来年4月末で閉店されてしまうとのこと。

それに伴い来年1月初旬からは紹介制の枠をとっぱらい
来店したくても叶わなかった方々へも門戸を開いていくことになるそうだ。
今後は虎ノ門横丁にある「GATE」が
文字通りエレゾ社への入口を担うようになるんだね。

だからこそこの”密度”で楽しめるのは年内いっぱい。
来てよかったし来れてよかった。

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