なあ、コレはほら、今まで従順だと思わせといて、
気を許した瞬間にやっちまうっていう、アレだろ？

「いいえ、ご主人、私はそんなつもりでは･･･」

いや、言い訳なんかいいんだよ。
こちらこそさ、いつでもデキルと思ってたから、
どこかで甘く見てたトコあったし･･･さ。

「そんな、ご主人、そんなこと言わないでくださいよ」

まぁ、最近忙しさにかまけて
お前のことあまり構ってやれてなかったし、
そこは悪かったと思ってる。

でもさ、もうちょっと予兆･･･というかさ、
そろそろ来るなって感じとかさ、あるじゃん？

「ご主人、それは･･･」

いや、いいんだ、怒ってなんかいないから。
実はあれから周りの奴らにも聞いてみたんだけど、
お前ってさ、結構そういうとこあるらしいじゃん？

「ご主人･･･」

調べたんだ。ソニータイマーって名前なんだろ？

上手く言えないけど･･･お前が悪い訳じゃない。
何て言うか、そう、お前の親父が悪いんだ。

「･･･」

俺、聞いてみたんだ、お前の親父に電話してさ。

「！？」

そしたら何て言ったと思う？
笑っちゃうぜ、お前の親父、俺たちのこと何にもわかっちゃいない。

“プレステ２がなければ、プレステ３を買えばいいのに”

だってよ。
ははっこれだから金持ちって奴らは信用できねぇんだ。
ずっと･･･ずっと一緒だと･･･思ってたのによ･･･。

「ご主人･･･私のは･･･」

お前は･･･もう、ソフト入れるだけでガリガリ･･･
いや、既に音が連続してブラララララララとしか聞こえないんだけど、
数え切れないほどのゲームで一緒に遊んだし、
人には言えないようなDVDも一緒に見たよな、繰り返し、繰り返し･･･。

だから･･･だからもう、ゆっくり休んで欲しいんだ。
･･･働きすぎたんだよ、お前は。

「･･･」

･･･知ってた･･･お前がもう･･･お前がもう･･･限界だってことは･･･
ｳｲｲﾚ2008のロードが異常に長くなってた頃から･･･

「･･･突然こんなことになって、ごめんなさい」

･･・よせよ･･･

「･･･」

･･･

「･･･さよなら･･･ご主人・・・」

･･･プ･･･レステ２？･･･

「･･･」

･･･

「･･･」

･･･おい！おいって！？どうしたんだよ、冗談やめろよ。
いつもみたいにガリガリ言ってくれよ！？
ガリガリ･･･って･･･さ･･･

･･･

･･･プレステ2･･･


･･･プレステ2ぅぅぅぅぅーーーーーーっ！！！！！




─　完　─


※この物語には、一部フィクションが含まれています。



以上、突然異音とともに読み込みが悪くなった
プレステ２との会話（妄想）でした。

修理するより新しいの買っちゃった方が安いんですよね。
格安DVDプレイヤーとして買い直すべきか･･･悩みます。