というか、走っちゃった、が正しいかも。短い距離ではあるけれど。
居ても立っても居られなかった。

昨日は、この1年の間、誰よりも努力をしてきた人が
誰よりもそれに掛けてきた人が、
大きな挫折を味わう瞬間、結果に打ちのめされる瞬間に立ち会った。

自分はマラソンについてどうこう言える立場も知識もないけれど、
定めた目標に対して練習量が足りなかったとは思えない、
方向性が間違っていたとも思えない、
そしてもちろん、本番を迎えるにあたって慢心があったとも思えない。

走り切れるだけの準備は出来ていたと思うんだ。
きっと、あの場にいた誰よりも。

でも、ほんの少しの掛け違いからどこかの歯車が狂って、
残念ながら望むような結果を得ることは叶わなかった。

こんな挫折はない。
そして道中かけられたあの言葉、こんな屈辱はない。

想像するしか出来ないけれど、誰よりも悔しいはずなんだ。
なぜなら、それだけのことをやってきたのだから。
もうこれ以上どうすればいいのか、その道標を見失ってしまう程に。

でもね、勝負は時の運なんて言葉で片付けたくはないけれど、
昨日は、その日ではなかったということなんじゃないかと思う。

何かしらの原因があって、その結果として今がある。
このモチベーションを維持するのは今まで以上に難しいものになることは100も承知で敢えて言う。

原因があるなら対策できる。
もしかしたらそれを取り除くことはできないかもしれないけど、
きっと克服することはできると思うんだ。

2度で駄目なら、3度やればいいじゃん。
3度で駄目なら4度やればいいじゃん。

その瞬間を迎えるにことができるその日まで、
ずっとずっと挑戦し続ける姿が、誰よりも「らしい」。