撃ち抜けないのは、美女の心と物事の急所だけさ。
見覚えのある、その場所へ。
注意深く、慎重に進む。
「この場所です」と僕が言う。
荷物を下ろし、みんなそれぞれが持ってきた
プレミアムモルツの缶を取り出して、
その場所へそそぐ。
高山植物保護の観点から花を供えることができず、
火災防止のため線香もあげられない。
だからこれが、僕らが考えた精いっぱいの想いだった。
まだ登山の途中だから一緒には飲めないけど、
「今年も来ました」とだけ伝えて、
誰からともなく全員が手を合わせる。
静かに、音もなく、その瞬間だけ風がやんだような気がした。
「また来ますね」とだけ伝えて、
僕らはその場所をあとにした。
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