2006年に公開された細田守監督の劇場版アニメ「時をかける少女」が
お台場のシネマメディアージュで再び劇場公開されるらしい。

なんで今更？と思ったのだけど、
リクエストの多い映画を映画館で再上映する「ドリパス」という
サービスがあって、それを利用することにより今回の上映が実現したのだとか。

ラジオなんかだとよくリクエストした曲がかかったりするけど
利権の絡む映画業界ではこういった取り組みはなかったよね。
とても面白い試みだと思う。

上映終了後に再評価された作品だったり
タイミングが合わず見逃した作品だったり、
もちろん全作品が公開できる訳ではないだろうけど
もう一度劇場で観たい映画があればリクエストしてみる価値はある。

リクエストには会員登録（無料）が必要で、登録後に
5万超の作品データベースの中からリクエストしたい作品を選び、
そのリクエストランキングで上位になった作品が
上映候補として上映イベント実施に向けて動き出す。

そして、上映候補のうちチケットの販売枚数が一定数に達した
作品だけが実際に公開される。
このあたりはネット通販でおなじみ「共同購入」の感覚だ。

観たかった映画が劇場公開される利用者側のメリットはもちろんだけど、
公開される映画館側も「公開したけど観客が来ない」ってリスクがない。
このスキームを考えた人、悔しいけど見事だと思った。

既存の枠組や仕組みを異なる業界に当てはめることで
新しいビジネスモデルを構築する、そのセンスが自分にも欲しい。


★リクエストの多い映画を映画館で上映「ドリパス」
https://www.dreampass.jp/